お店のこと。

そこは地下にひっそりと佇んでいる小さな小さなお店です。
原宿や神宮前とは思えないくらいのじっとりした

不思議な地下商店街にあります。

 店主は、この場所でお店を開こうと思った時に思い浮かべました。

海のそば、波音が聞こえそうなアトリエを。
 おおきな岩が積み重なったその奥に、地下へと続く階段が。
イカ釣り漁船についていそうなランプは、明るくその小屋を照らします。

 そこで作られるものは手作りの写真アイテムです。
 店主は鼻歌まじりにチョキチョキ、トントン、シュコシュコシュ♪

 貝殻の写真がプリントされたトートバックには

パンとチーズ、ノートが詰め込まれ
 波の写真の封筒にはペンと鉛筆が入っています。
麻の紐でくくっていて、いつも持ち歩くのです。

 愛しい日々をとらえた写真、それを使った小物を作り出すアトリエ。
それがアトリエ・ピッコロです。

フォトグラファーであり、

生まれて間もない子の母である店主はぼんやりと考えていました。
 毎日写真データはどんどん溜まっていき、ハードディスクに閉じ込められ
 自分で見ることもなく、誰かに見られることもなく時間が経ってしまう。
もしかしたら多くの人がそうであるのかもしれない。
 誰でも写真を撮る時代。

「撮ること」は、「残すこと」とは違うのではないだろうか。

 残すこと、、、写真を形にするお手伝いをしよう。

そういうお店をつくろう。

 もしも形にできたなら 小さな子だって見ることが出来るのだ。
そして日常に、そばに置いて使ってもらえたなら、
どんどん古くなっていく写真も、幸せな年のとり方になるだろう。
 ぬいぐるみや、麦わら帽子や、タオルケットと一緒に。

さんのお写真が世界でたったひとつのアイテムとなるのを
心より楽しみにしています。